手技療法に関わる方であれば、その手技療法の目的が癒しであろうと、体の問題を治すことが問題であろうと、お客様の体を自分の手技の施術により、より良い状態にしたい気持ちは誰にでもあります。
手技療法の世界には、たくさんの技法や技術があります。手技に携わる人であれば誰しもが、一つや二つの手技を学んだ経験があるのではないでしょうか。
一般的に手技療法は、癒しの部分が大きいと考えられていますが、その中でも整体やカイロプラクティックなどは、より体の問題を治していく力が大きいと考えられております。
手技療法の中で異質な存在として気功というものがあります。日本全国で気功という言葉が使われておりますが、そのほとんどは内気功と呼ばれる養生健康法が主体です。しかし最近では、以前はとても難しいとされた、外気功と呼ばれる人の体を気功の技術で治そうとする気功家も増えてきました。
外気功はその技法の取得の難しさから、気功界においても長年特殊な能力とされるほど、外気功は難しいものと考えられてきました。しかし、外気功自体は気の正しい理解を進めていけば、それほど難しいものではありません。ただし、理屈から入ってしまうと、迷路に迷い込んだかのように何も出来なくなるでしょう。
実は、生きている方であれば誰でも気は持っていますし、その気を使うことも可能です。手技療法の世界では、必ずどの流派にもベテランと呼ばれる実力者がおります。確かに技術的に完成された安定性というものが見受けられるのですが、実は本人も知らないところとしての気の存在があり、手技の熟練者=自然に良い気を使える人 に変わっているケースが多いのです。
この気功について何も勉強をしなくても身に付いた気のタッチには「心地よさの向上と病気などの改善能力」も自然に身に付けているのです。
私は、この誰も知らない事実に着目し、本を読むだけでも自然とタッチの心地よさが向上する書籍を作りました。しかし、厳密な外気功には限りない奥行きと可能性も存在していることも事実としてあります。
私が提唱する気功の技術とは、中国で生まれた気功とは何の関係性もありません。人の体に起きている体の不具合を、まったく新しい角度から見始めたのです。その基本的な考えは気功ではありません。体全体に張り巡らされている力のネットワークの存在と、体の問題との関係を理論づけた『シモザワ整体力学療法』という考え方が理論の背景にあり、その理論に基づいた、体内部に存在する最小の力の単位に関わるのが気の力学的エネルギーの利用だったのです。
今、人には医学では治せない病気がたくさんあります。それは西洋医学であろうと漢方であろうと気功であろうと、どんな療法でも同じことが言えます。その治らないメカニズムの陰に存在していた体の都合が、『シモザワ整体力学療法』の考えだったのです。
詳しくは今後の書籍展開で発表しますが、まずは第一弾として『タッチの極み~心地よい触り方』(ルネッサンス・アイ)を出版致しました。
この書籍の考え方や理論は、すべて実践で実証されたことを基本として作り上げているので、一般的な常識とは異なる部分もたくさんあります。
つまりこの新たな常識が、今まで解決出来なかった問題に答えを出し始めたのです。
まずは、スタートの一冊目を読んでみて下さい。そして二冊目、三冊目と読み進むにつれて、人の体や心のことなどがより分かりやすくなってくるでしょう。
2018年 1月 9日