気のことについて記載された書籍はとても数多くあります。私が使用する気の特徴は他の気功術とは大幅に異なるかもしれません。気には気の質というものがあります。その気の質を変えることにより、様々な気の効果を生み出すことが出来ます。
一般的には、気の質や種類に関してあまり話題になることはありません。それに近いものが、気の強さという考え方でしょうか。私自身は、気における気の強さに関して注目したことも興味を覚えたこともありませんが、気の強さ的な考えに近い考え方が気の密度という面に関しては、研究を続けてまいりました。
気の質は、人の持つ潜在的な意識と密接な関係を持ちます。気の質自体は、気の密度と言う形で表れて来ます。密度が濃くなれば濃くなるほど、また、濃やかになればなるほど気の強さと言う感覚に近い状態が生まれます。
しかし、実際に気功を使い人を動かしたとしても、エネルギー的な強さとなって表れることはありません。気功で人を動かす際の強さの基は、むしろ、気功師と相手の繋がりの強さが決め手となります。つまり、気功師との関わりや繋がりが薄くなればなるほど、気の繋がりの強さが弱まる傾向があります。
ですから、気功の師弟関係においては、意識的なとても強い繋がりが生まれ、結果として気の繋がりも強い反応が生まれます。
では、気の質に関わる潜在意識とはどういうものでしょうか。
一般的に潜在意識と申しますと、学問的にはとても難解な意識と理解されます。しかし、気の外気功操作においては、気の質に関わる気の操作をするためには、自らの潜在意識を具体的に変える必要が生まれます。この自らの意識のコントロールが出来なくては、気の質を変化させることは出来ません。
この、意識的な変化をコントロールする訓練の積み重ねは、自らの潜在意識の具体的な理解を進めることで、初めて気の操作が成功して行きます。心理学という学問の世界では理解し難い潜在意識の世界が存在しており、この世界を理解することでさらに人のより深い意識と出合って行きます。
この、より深い意識との出合いと関わる意識世界に関連した気の世界と申しますか、波動の世界と出合って行きます。
波動とは、一つの形態的表れですが、同時に意識の深さと関連した波動の世界が存在しております。
例えば、顕在意識を主体とした波動の世界、潜在意識を主体とした波動の世界、さらに深い意識を主体とした世界。さらなる深い世界へと波動の世界は、濃やかさと共に進んでいきます。
人の心や意識を表す言葉があります。
例えば、「優しさ」、「素直さ」、「謙虚さ」、「辛抱強さ」、「継続力」、「やり遂げる責任感」、「他人を認めることが出来る心」、「目的意識」、「正義感」、「感謝の心などや整理整頓の力量」、 「分析力」、「現状認識力」、「応用力」、「発想力」、「創造力」、「物事の組み立てる力量」、「牽引力」、「人間力」、「魅力」、 「体力」、「理解力」、「学習能力」、「遂行能力」、「達成能力」、「実践能力」、「表現力」、「問題の対応力」、「問題の分析力」、「問題の認識力」、「問題の判断力」、「問題に対しての行動力」、「オリジナル力」、「オリジナル理論の質、量、レベル」。他たくさんの能力を表す言葉がたくさんあります。
意外と思われるかも知れませんが、学校などで習う知識の量はあまり役立ちません。人の能力においては、学業能力の影響はあまり主体的な影響力を与える能力とはなり得ません。
上記の人の心や意識を作り出すために有益な能力の基を、いかに普段の生活の中に、習慣的に取り入れることが出来るかどうかが、気の質を決定する潜在意識の栄養となり得るかが、とても重要なこととなります。また、同時に人生の重要な能力を修得する力とも、なって行きます。
気の質を問うということは、人の持つ潜在能力のとても有効な能力開発法でもあると言えます。
しかし、いずれにしましても文字を読んだり、覚えるだけの行動ではほとんど能力開発に繋がることはありません。一にも二にも、実践を積み重ねることが大切ですが、生活と直接関わらない能力開発を真剣に取り組むことは難しいことかも知れません。
しかし、人は長い人生において様々な苦しみや苦悩と出合います。これらの、諸問題を乗り越えることはとても大変なことと予測が出来ますが、乗り越えることが出来るかどうかは、自分の能力が低ければ「神頼みのみ」になりかねません。
気を学ぶコツは、仲間を大切にすることです。また、仲間の未来を知ることです。また、人の未来のために学ぶことです。自分のために学んでいては理解力は進化しません。ですが、真剣に自分以外の人の未来のために、少しでも役に立つ能力を身に付けようとすれば、おのずと行動力も増し実践力も向上させる必要性が、生活の中でより高まって行きます。
人の能力を左右させる心の素が人にはあります。この心の素を真剣に取り組むことが人間の能力を進化させます。また、真剣に取り組む心を身に付けるためには、「人の憂い」を知ることが最も有効と言えます。
慧真導気功術は「心の気功術」とも言えるかも知れません。
2016/5/10