気功術で大切なことは、気をコントロールすることでしょう。
では、何をどのようにコントロールすればよいのでしょう。気功術のことが記載されている書籍では、どのように記載されているのでしょうか。
確かに、内気功などで呼吸を制限したり、気功の型の動きの中で、動きに工夫を加えて作り上げていたり、瞑想などの時に精神統一的な考えを取り入れたりして、結果として 「気」 を取り扱える人になっていく、と言うような内容が全般的に多いのでしょうか。
しかし、慧真導気功術においての 「気をコントロールする」 とは、より具体的な行為になります。
つまり・・・考え方として、まずは~
どのような質の気を~
どのようなレベルの気を~
どのように取り扱うのか?が問題になります。
前記(質・レベル・手法)の内容は、気の取扱いの第一段階の内容になりますが、必然的に第二段階の気の取り扱いでは、より精密で正確なコントロールが要求されます。
慧真導気功術では、第一段階の気のコントロールが出来て初めて次のステージに進むことが出来ます。つまり、どんなに能力が優れた気功術家といえども、第一段階のステージのマスターが要求されます。
世の中の外気功の治療の現場で主流である、「気あて」は慧真導気功術では許可されません。より厳密な気の理解と質の向上が、常に求められています。なぜなら、気功術といえども、他者の身体の体調などを向上させるとなると、手技療法であり、いわゆる「当たるも八卦、外れるも八卦」レベルでは、成り立たないのです。
逆を申しますと「訳の分からない超能力」に頼らなくとも、身体のメカニズムを理解すれば 「簡単な力学」 で解決出来る事項が、驚くほど存在しています。ただ、一般的には何も知られていないだけだからです。
このように記載しますと、慧真導気功術とはとても近寄りがたい流派と思われますね。確かにそうなのかも知れませんが、それはあくまでプロとして手技療法に気を取り入れる場合に限ったお話になります。今現在プロでない方やプロを目指しているのでなければ、一般教養として気功術に取り組んでもとても面白いでしょう。この場合、気のコントロールとは 「自己コントロール」 即ち、自分の内面を磨く訓練になります。